東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
新型のシャチハタビジネススタンパー
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
シャチハタ社から新型のスタンパー(キャップレス式でビジネス用)が出ています。文字内容は、鈴木さん、佐藤さんなどの姓でなく、「見本」「回覧」「速達」など、仕事上の文書、発送物の封筒に捺印するものです。
先日、お客様からのご注文があり取り寄せて、お客様がご来店してからセロファンの封を切って、使い方のご説明をしました。この時に、どうしても捺せない、というハプニングが起きました。私の事前勉強不足でした。印面から上に15ミリくらいのところに、「LOCK」機能の小さなスイッチがありました。このスイッチを右に動かさないと下に印面が下がらないので、いくら力を入れて捺そうとしても文字が出ませんでした。これを見ていたお客様は冷静で、「ロックをはずせばいいよ。」と教えてくれました。まったく、お恥ずかしい話です。
お客様がお帰りの後、すぐにシャチハタのカタログを確認したら、「持ち運びに安心。キャップをロックできるから、インキで汚れることなく保管できます。」と書いてありました。カバンに入れた時に、うっかり力が上から掛かって印面が開いて、シャチハタスタンパーのインキが他の物を汚さないためです。
使い勝手は一長一短で、私のように全く持ち運びしないで机の上に置きっぱなし、使う時にはすぐに捺したい、という場合にはロックは不要です。ロックは外したままで使うことに決めました。今までのビジネススタンパーはキャップがあったので、取ってから捺していましたが、新製品はキャップレスなので、上から力を掛ければ自然とフタが開いて、紙に文字を捺せます。