高級鞘(さや)付き用ケース(黒オーストリッチ)

 印鑑のケースは、中に収納する印材(印鑑の材料)によって規格は様々です。印材の直径、長さ(現在はほとんど6センチ)、形状(円筒形の寸胴か、中央がくびれている天丸材)と種類が分かれます。 今日は、鞘(さや)、キャップの付いている印材に対応する…

鞘付(さやつき)印鑑用ケース

 大阪府のお客様から印鑑ケースの外側を張り替えて欲しい、というご依頼をいただきました。電話でお話を聞いてみると、今まで使って来られた印鑑ケースの外側部分が剥(は)がれてきたので、ということでした。数軒、近くのはんこ屋さんを回ったけれど、張替…

夜光貝印材(お持込み)4本に彫刻

 熊本県にお住いのお客様から夜光貝の印材をお預かりして、ご苗字を彫らせていただきました。本数は4本、ありました。このお客様は器用な方で、海で採れた夜光貝を加工して印材(印鑑の材料)になさいます。今回は、ギフト用になさりたい、とのことでした。…

縦書きの日付スタンプ2種

 今の時代、文字の表記はほとんどが横書きになりました。時折り、縦書きもあります。先月、愛知県の寺院さんから組み合わせ式の縦書きの日付スタンプのご注文がありました。以前のブログでご紹介した記事をご覧になってのご注文でした。この商品は、「ジョイ…

ベビー用、手形・足形スタンプ“ぺたっち”

 シャチハタ社から、おもしろい商品が出ました。お子様の成長記録を残せる手形・足形キットです。インクを使うものの、フィルムが間にあるので、お子様の手や足をインクで汚しません。以下のような場面でお使いになることをご提案致します。  1.お子様の…

外国人のお客様からのご注文、筆記体

 外国人様用のホームページから、筆記体のご注文がありました。当店では、3つのホームページを運営していて、下記があります。 1.オーダーの印鑑(実印・銀行印、仕事印) 2.印鑑のリフォーム専用のページ 3.外国人のお客様用のページ(英語で表記…

ご夫婦の実印、違いを出して彫る

 先週、実印のご注文を2本いただきました。ご夫婦の実印でした。下のお名前はもちろん違いますが、ご苗字は同じです。書体に関しては、2本とも同く“吉相体”のご希望でした。  このようなご注文は時折あります。今回の場合は、4文字の中で2文字の姓が…

小さな裁判になった文字の違い

 印鑑に多く使用される書体は、篆書(てんしょ)です。この篆書は中国で秦(しん)の時代からある文字なので、現代に生きる我々には、理解しがたいこともままあります。その中の一つに、「咲」と「笑」の文字が篆書では同じ文字になることです。  40年以…

対応する楷書が違う篆書(てんしょ)

 オーダーの印鑑に多く使われている書体は篆書(てんしょ)です。たいていの篆書の文字は、楷書に似た部分から判読ができることもありますが、全く判読できない文字もあります。その代表例の文字として、「年」「春」があります。この文字の篆書は、対応する…

書体の変遷

 前回のブログで『草書の印鑑』を書いたので、草書からさらに遡(さかのぼ)る書体、そして派生してきた書体について書いてみたいと思います。  大まかな流れですが、甲骨文が古代にあり、その後に篆書(てんしょ、大篆と小篆)、篆書を速く書こうとして生…