東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

二重丸印鑑、外周に入る英文の上下バランス

2024年05月11日

印鑑 八王子 楽善堂

──── 八王子で印鑑を作り続けて124年 ────

 こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

 10年以上前でしょうか、会社の名称を法務局に登記する時に英文表記も認められるようになりました。これに伴ない、法人(会社)印鑑にも、社名に英文が多く使われるようになりました。先月もこのご注文があり英文の上下バランス、文字の大きさに一考を要しました。

 すべての英文が大文字の場合は問題はありません。はじめの文字は大文字、以下は小文字、そして小文字でも「p」「g」のように下に縦画が伸びる文字が入る場合にバランスを考える必要が出てきます。正方形の角印で面積が広ければよいのですが、二重丸の外周部分で上下のサイズが3.5ミリ前後だと、なるべく文字を大きく入れて社名がはっきりわかるようにした方が見映えの良い作品になります。

 外周部分に英文の小文字が入る場合に心掛けているのは、

1.小文字でも、大文字と形が違う文字(Aa Bbなど)は、大文字より少しだけ小さい文字サイズにする。

2.大文字、小文字が形からだけでは区別がつかない(Cc Ooなど)は、大文字の隣に来る場合、上記1.の小文字よりも小さくする。

3.「p」「g」のように下に縦画が伸びる文字が入る場合は、下には出せない(内丸に文字が入ってしまうので)から、文字をわずかに下げて小文字だと判断できるくらいに入れる。

 今回いただいた仕事は「Sp」ではじまる社名でした。Sは大きく入れればよいのですが、pは、小文字であることを表現しつつ、大きく見えるようにしました。日本語表記はアンダーライン上にすべて乗っていきますが、英文は上と下に伸びる線があるので、これも文字文化の違いと思います。

▲外周、時計6時くらいの位置あるSp、pは大文字のようですが、小文字を大きく書いています。

▲中学1年時に習った英語、4本の線に単語を書いていました。小文字で下に
伸びる文字「p g」などは印鑑の中に入れる時、バランスを考えます。

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