印鑑の彫刻面の形はほとんどが円形、会社印や落款印(書道・日本画の作品に捺す)は正方形です。今回は六角形の象牙印鑑をご紹介致します。亀の甲羅の形なので、亀甲印(きっこういん)とも言います。“鶴は千年、亀は萬年”の言い伝えがあるように、亀は縁…
投稿者: rakuzendo
先日、千葉県のお客様からご注文をいただき下記のようなメールをいただきました。 「本日、印鑑を受け取りました。毎回ご丁寧にご連絡をいただき、ありがとうございました。 入籍を機に、初めて自分の印鑑を注文して作りました。大切に使わせていただきま…
先日ネットからのご注文で染なし黒水牛のご注文をいただきました。黒水牛の印材(印鑑の材料)には素材として2種類あり、染あり(特にこう言う表現はしない)と染なし、があります。特に指定の無い場合は染あり、です。黒水牛の印材の場合、採取されたばか…
ここへ来て急に寒くなりました。一気に冬に突入したようです。一昨日の7日(木)は立冬でした。先日、ご来店のお客様で、印稿(仕上がりのデザイン)を2種類ご覧になりたい、という方がいらっしゃいました。フルネームの実印で、小篆(しょうてん)と吉相…
はんこ屋の問屋から来た配信メールで面白いコピーを見つけました。「名前は親から子への最初で最高の贈り物」確かに。と思いました。この問屋が提案したいのは、姓でなく下の名前を彫るはんこを売っていったらどうですか? ということと思います。 …
残暑お見舞い申し上げます。7日(水)が暦の上では立秋、“残暑”の表記になりました。実際は、まだまだ猛暑ですね。 先月、愛媛県からのお客様からご注文があり、水晶の八角形の中に会社名を入れる仕事をいただきました。当店のホームページをご覧になっ…
宮城県のお客様から当初は印鑑リフォーム、その後に印材(印鑑の材料)からのオーダー印鑑のご注文をいただきました。リピーターとなっていただき、大変ありがたいことと思います。 流れとして、黒水牛の印鑑に篆書(てんしょ)で彫ってあったものがあま…
10年以上前でしょうか、会社の名称を法務局に登記する時に英文表記も認められるようになりました。これに伴ない、法人(会社)印鑑にも、社名に英文が多く使われるようになりました。先月もこのご注文があり英文の上下バランス、文字の大きさに一考を要し…
印鑑のケースは、中に収納する印材(印鑑の材料)によって規格は様々です。印材の直径、長さ(現在はほとんど6センチ)、形状(円筒形の寸胴か、中央がくびれている天丸材)と種類が分かれます。 今日は、鞘(さや)、キャップの付いている印材に対応する…
大阪府のお客様から印鑑ケースの外側を張り替えて欲しい、というご依頼をいただきました。電話でお話を聞いてみると、今まで使って来られた印鑑ケースの外側部分が剥(は)がれてきたので、ということでした。数軒、近くのはんこ屋さんを回ったけれど、張替…
熊本県にお住いのお客様から夜光貝の印材をお預かりして、ご苗字を彫らせていただきました。本数は4本、ありました。このお客様は器用な方で、海で採れた夜光貝を加工して印材(印鑑の材料)になさいます。今回は、ギフト用になさりたい、とのことでした。…
今の時代、文字の表記はほとんどが横書きになりました。時折り、縦書きもあります。先月、愛知県の寺院さんから組み合わせ式の縦書きの日付スタンプのご注文がありました。以前のブログでご紹介した記事をご覧になってのご注文でした。この商品は、「ジョイ…
シャチハタ社から、おもしろい商品が出ました。お子様の成長記録を残せる手形・足形キットです。インクを使うものの、フィルムが間にあるので、お子様の手や足をインクで汚しません。以下のような場面でお使いになることをご提案致します。 1.お子様の…
外国人様用のホームページから、筆記体のご注文がありました。当店では、3つのホームページを運営していて、下記があります。 1.オーダーの印鑑(実印・銀行印、仕事印) 2.印鑑のリフォーム専用のページ 3.外国人のお客様用のページ(英語で表記…
先週、実印のご注文を2本いただきました。ご夫婦の実印でした。下のお名前はもちろん違いますが、ご苗字は同じです。書体に関しては、2本とも同く“吉相体”のご希望でした。 このようなご注文は時折あります。今回の場合は、4文字の中で2文字の姓が…
印鑑に多く使用される書体は、篆書(てんしょ)です。この篆書は中国で秦(しん)の時代からある文字なので、現代に生きる我々には、理解しがたいこともままあります。その中の一つに、「咲」と「笑」の文字が篆書では同じ文字になることです。 40年以…
オーダーの印鑑に多く使われている書体は篆書(てんしょ)です。たいていの篆書の文字は、楷書に似た部分から判読ができることもありますが、全く判読できない文字もあります。その代表例の文字として、「年」「春」があります。この文字の篆書は、対応する…
前回のブログで『草書の印鑑』を書いたので、草書からさらに遡(さかのぼ)る書体、そして派生してきた書体について書いてみたいと思います。 大まかな流れですが、甲骨文が古代にあり、その後に篆書(てんしょ、大篆と小篆)、篆書を速く書こうとして生…
印鑑の書体の種類に草書(そうしょ)もあります。書道の領域に多いと思われがちですが、印鑑の書体にもあります。時折り、見本帳をご覧になったお客様が「では、草書で実印を作って下さい。」とご指示になることがあります。 草書は篆書(てんしょ)と同…
沖縄、石垣島で夜光貝を加工してアクセサリーなどを作成している職人さんが居ます。夜光貝 Y’s studio 笹森 由貴夫さん、です。6年程前から、当店に夜光貝の印材の彫刻をご注文なさっています。とても器用な方で、印材(印鑑の材…
先日ご来店のお客様で「動物の角(つの)でなく、木製の材料が欲しいのですが。」という方がいらっしゃいました。まず、5種類をトレイに乗せてご覧に入れました。吟味の結果、智頭杉(ちずすぎ)になりました。均一に縦に木目が綺麗に入った印材です。 …
このところ、コンビニで買い物をすると、袋代を別途2円、3円と取られます。経費節減、無駄をなくすという点はよい取り組みと思います。私は自分のバッグにコンパクトにたためるビニールの袋を用意していて、別途の袋代は不要になるようにしています。 …
紙に押捺した時の印鑑の形は、円形が90%以上と言ってよいでしょう。他には、正方形(会社の社名を彫った角印)や楕円形の小判印もあります。当店、楽善堂には水晶で作った印材で八角形があります。 漢字の「八」の文字は、末広がりと言って、起筆から…
珍しい作風の印鑑をご紹介します。一つの印影の中に、朱文(文字部分が残っている)と白文(文字部分を彫ってある)が混在している印鑑です。通常、ほとんどの印鑑は朱文です。落款印(らっかんいん)と言って、書道、日本画の作品が完成した時に押捺する印…
先日、書体は寄席文字で形状は円形でなく小判型の印鑑を発送しました。ご注文のお客さんからは大変喜ばれて下記のようなメールをいただきました。ブログに掲載のご許可をいただけたので、抜粋させていただきます。 《以下はお客様からのメールです》早…
年賀状印刷の受注の時期になりました。同時に喪中はがき印刷のご注文をいただいております。喪中はがきは、別名、欠礼はがき、とも言われて「年始のご挨拶を失礼する、欠礼致します。」程の意味です。 喪中はがきの印刷受注時は、お客様から年賀状受注よ…
先日、中に18文字が入る割印(わりいん)を彫りました。割印は縦長で陸上トラックのような形状をしています(下記の印影を参照下さい)。受注頻度は少なく、当店では1年に一度くらいです。会社設立時に必要な二重丸の法人登記印、付随して正方形の角印(…
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。 共同通信社さんがネットに出している記事で象牙取引に関するものがありました。タイトルは「象牙、日本狙い国内取引禁止要求」で、11月のワシントン条約締…
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。 先日、お客様から円筒形の青田石(せいでんせき)が送られて来ました。青田石は中国の浙江省青田県から産出します。主に篆刻で使うので正方形が多いのですが…
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。 正方形の水晶印材をお預かりして実印としてフルネームを彫りました。ご注文時にお客様から「これを収納できる印鑑ケースも付けて下さい。」と言われました。…