東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

寄席文字の小判型印鑑

2022年12月24日

印鑑 八王子 楽善堂

──── 八王子で印鑑を作り続けて124年 ────

 こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

 先日、書体は寄席文字で形状は円形でなく小判型の印鑑を発送しました。ご注文のお客さんからは大変喜ばれて下記のようなメールをいただきました。ブログに掲載のご許可をいただけたので、抜粋させていただきます。

 

《以下はお客様からのメールです》
早速、押してみましたが、立派な寄席文字の印鑑ができあがり、たいへん嬉しく思っています。
素晴らしい印鑑を作っていただいて、ありがとうございました。
今年はもうじき仕事納めなので、年始以降使わせていただきたいと思います。

なお、もし今回依頼させていただいた印鑑をブログで記事にしたい場合は、是非取り上げてください。
私が今回お世話になったのもブログ記事を読んだことが切っ掛けでしたので。

 このお客様は、ご自分のご苗字を寄席文字でデータを送って来られました。推測ですが、図書館やネット上で手書きの寄席文字を見つけて来られたようです。私の方では、いただいたこの文字を1文字ずつデータとして取り込んで、今度は小判型の印鑑の中に全ての線が入るように字配りをしました。基本的に文字は正方形、または長方形なので、楕円形の小判型に大きく文字入れすることは困難な場合もあります。幸い、金田 様というお名前だったので、左上と右上部分(時計で言うと10時、2時の位置)は「金」字は文字の線が無いので、「金」文字を大きく入れることができました。

 当店のホームページでも、寄席文字の書体はお受けしております。どんなお名前にも対応しやすいように、印鑑の形状は、長方形の縦長です。小判型の見本はありませんが、今回はお客様との数回のメールのやり取りから小判型でご注文をいただくことに致しました。私としてもよい経験ができました。

寄席文字を小判型に文字入れしました。上の文字が「金」でなく、
「三」の場合だと、「三」の字を小さくしないと入らないことになります。

楽善堂の寄席文字紹介のページです。
https://rakuzendo.com/item/yose-rect-g/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です